笏谷石(文化財) 補修作業

現在、弊社工場では文化財に指定された笏谷石の補修作業を行っております。

補修といっても2種類あります。

A.風化した部分を肉付けし、表面成形した上、エイジング処理

B.割れた部分を接着し、接合面を目立たなくする

以下の方で、簡単ですが、その補修作業風景をお伝えいたします。

A.風化した部分を肉付けし、表面成形した上、エイジング処理

作業前の風景。大分、風化が進み、石材の角が丸くなっています。

風化した表面を肉付けし仕上げ面を成形しています
その後、工具を使い、既存の仕上げを目標にエイジング処理をします

この作業も前後の既存の石との整合性をとる必要があるので、手間暇がかかります。

B.割れた部分を接着し、接合面を目立たなくする

この作業では、欠けたり割れたりした石を接合しています。

作業完了の様子。割れた接合面を接着し、接合面を目立たなくしています
ぱっと見では、接合面を見つけるのは難しいレベルです。
例えば、この石はどこを補修しているでしょうか??
実際はこの部分が欠損していたため、別の石でつくり貼り合わせてます
裏面から見ると一目瞭然ですね!石同士はステン線を入れてつないであります

今回補修している石材はすべて文化財としての指定を受けています。

そのため、風化していても、なるべく元の部分を残しながら、必要な補強・補修を行い、後世に残せるように心がけています。

もう採掘できない笏谷石なら、なおさらこういった補修方法が今後必要になってくると思います。

ここに来るまで色々と試行錯誤を重ねましたので、良いものを残していきたいです。