寺院石工事

寺院石工事

現在、ゼネコン様の元で、某寺院での石工事を行っておりまして、その模様をお伝え致します。今年春から着工しておりますが、大よそ完成に近づいて参りました。


総墓の笏谷石を補修しています。欠けた箇所や損失した箇所を埋めています。
総墓もクリーニングを行い、見違えるように綺麗になりました。
元々あった寺標、天水受も復旧しました。これも過去に檀家さんから寄付された大切なものです。
柱周りの腰壁を貼っています。お寺のカラーに合わせ桜御影石をご提案
定礎石は同じ腰壁石に直接彫っています。主張し過ぎず雰囲気に溶け込んでいると思います。
玄関周りの模様。双盤モッソ石は新しく笏谷石で新規製作
檀家さんからご寄附頂いた笏谷石をそのまま活用し、花壇スペースに使用しました。
釣鐘堂部分の石垣を復旧している模様です。内側へ沈みこんでいたものを復旧しました。
総墓、釣鐘堂前の通路・参拝スペースは白御影石貼りで特別感を演出

お寺様ですので、檀家さんからもともと寄付されたもの、総墓、天水受、寺標、釣鐘堂など、既存のレガシーを最大限に活用しながら、時代に合わせて修繕し、形を変えて生まれ変わるよう心掛けました。

本堂の建物自体もこれからの寺院を思わせるような、新しいデザインだと思います。

何でも処分し新しく作る時代は終了しました。

良いものを生かし、持続できる形で残していく、これからの時代に求められるべき改修工事だなぁと考えさせられる工事でした。