墓の教え三十話

お墓の根本的な考え方をまとめた『墓の教え三十話』

oshie

弊社で信条としている良いお墓の建て方に関する教えを、三十話にまとめました。
「なるほど」と思われることがたくさんあるのではないでしょうか?
お墓を建てる際の参考になりましたら幸いです。良いお墓の建て方、ご相談承ります。
 
 

一、 墓は家の根である。
→先祖は墓に入り家族を守っていくと考えられるため、先祖を祭る墓があって、今の家族があると考えられる。墓は家庭をつくる根っこ、源である。

二、 墓は家を造り、人を造るという
→墓は心の拠り所であり、墓をお参りいくことで家族の結束力や人間関係が固まると考えられる。

三、 墓の如くに家がなるものである。
→墓が傷んだり欠けたりしたものを放置してはいけない。家と同じように傷んだ箇所が発生したら直す心がけが大事である。

四、 墓は家を要求する。家には必ず墓が要るものである
→墓は心の拠り所であり、家族の住む家があるならば、先祖を祭る墓があるべきだと考えられる。

五、 墓のない家はない。
→代々続く直系の家には、先祖を祭る墓はあるべき。但し、分家初代の場合はなくても然るべき。

六、 分家には分家の墓が要る。
→分家も独立した家であるため、分家にも墓が必要である。

七、 墓を建て供養していくことによって相続の徳を得る。
→墓を供養するということは先祖を敬い、家系を守るということであるため、そうすることで相続を得るにふさわしいと考えられる。

八、 親の墓は子が建てるべきである
→墓を建てる、祭ることは先祖供養だと考えられるため、親の墓は子供が建てることで最大の親孝行になる考えられる。但し、子供が無い場合は自分で建てても止む得ない。

九、 墓は孝の極地である。
→墓を建てる、祭ることは先祖孝行、親孝行である。

十、 墓をよく祭り世話をするものが相続者となる。他家の墓でも同じことが言える
→本来、家の跡取り、相続者が墓を世話するべきである。

十一、墓の建立者の名前は一人にする。そうでないと相続力が弱まる。
→何人も名前を書くと誰がその墓を相続していいのか分からなくなるので、なるべく一人に決めて相続者を明確にさせた方が無難。

十二、墓地には祭るべき墓を祀るようにする(墓の祀りが家の運びを正す)
→墓相にそったお墓を建て、お経を唱え、線香、ロウソクをあげることが正しいと思われる。

十三、長男の墓はみだりに整理しない。相続人に影響する。
→以前は先祖代々墓と単独墓、もしくは夫婦墓があった。単独墓や夫婦墓は50年経つと先祖代々墓にお骨を移していた。その長男の単独墓をみだりに整理してはいけないということである。

十四、古くなって読めない墓は整理する。
→誰の墓かわからない、法名が読めない墓をそのままにしておくことは正しい供養ではない。お墓を作り直したり、修繕してきちんと読めるようにした方が良い。

十五、欠けた墓は直す心が大事。墓石は硬い石が良い。
→欠けたものをそのままにしておくことは先祖に申し訳ないと考えられる。墓石は石が硬い花崗岩、御影石が良い。

十六、他家に嫁入りした娘の墓石を実家で建てないようにすること。
→自分の娘であっても、嫁入りした家で建てるのが筋だと思われる。

十七、墓の整理をした後で、不用墓石の真石(仏石)だけ無縁塔に合祀する。
→仏石(竿石)は先祖が宿っていた場所であり、無縁塔に合祀すべし。正しく整理すべし。どこでも捨ててよいものではない。

十八、あまり悪相の墓は供養を受けつけない。
→欠けた墓、傷んだ墓、形が受け入れられない墓、石でできていない墓(石には魂が宿ると考えられるため)などは供養を受け付けないと考えられる。

十九、墓が傾くと家が傾く。相続力が悪く、他家から難を受ける。
→墓が傾いているということは先祖の家が傾いているということ。家の支えが傾いているということだと考えられる。

二〇、子どもを育てねばならない未亡人の戒名を彫ってはいけない。
→子供が小さい未亡人は別の人と結婚し他家に入ることもあるため、その時点で戒名(法名)を彫ることはよろしくない。

二一、水の溜まる低い所や、日陰や木の下に墓を建てない。病運である。
→墓も家の如く、陽のあたる場所、水はけのよい健康的な場所に建てるべきである。

二二、無縁墓の多い墓地は貧となる。
→無縁墓の多い場所は人との縁ができない、心が貧しくなると考えられる。

二三、区切りのない墓地は独立性がない。
→家に境界があるように、墓地も仕切りをはっきりさせるべきであり、「なあなあ」では良くない。他家に墓地を取られてしまっては独立した家ではない。親戚や兄弟で墓地を分割する場合でもそれぞれの境界をはっきりさせるべきである。

二四、墓地は他人に踏まれないようにしておく。
→家と同じように、他人に踏まれるような墓地ではいけない。境界をはっきりさせ、自分の墓地をきちんと明確にしておくこと。

二五、墓参はできるだけ家族揃ってやるようにする。家運長久の基となり、相続力絶大である。
→お墓参りはご先祖様に報告する意味もあるため、家族が皆元気であることを報告するには、できるだけ家族揃ってお参りしたほうが良い。

二六、家庭内のことは墓に報告する(特に不和が家に起こった時、一家で墓参する。)
→ご先祖様を敬意を払うことで、ご先祖様が守ってくれると考えられる。

二七、墓参によって先祖に愛される嫁となることができる。養子も同じ。
→お墓参りにいくことでご先祖様に嫁に来たことを報告し、ご先祖様に認められ愛されると考えられる。

二八、絶家の墓地には塔を建てるようにする。塔は相続人の代りをする。
→五輪塔、一石五輪塔などの塔を建てることで、相続の代りになると考えられる。

二九、墓の供物は、水と火が最も重要である。
→「水」で清める。「迎え火、送り火」でご先祖様をお迎えし、お送りする。だから、最も重要であると考えられる。

三十、無縁墓は一箇所に集めて祭るのが良い。
→無縁墓があつまると墓地が貧しくなると考えられるため、一ヶ所にまとめて供養したほうが良い。